2009年5月27日水曜日

床板

 
 一枚で上面が2Fの床、下面が1Fの天井になる、両面化粧の厚い床板。それだけに施工も木に気を使います。写真はロマンスグレーがチャーミングな先輩大工。いつも帽子で見えませんが…

電気

 
 電気屋さんは、僕ら大工と共に仕事する時間が一番長い業種。今回も化粧の柱や梁が多いので苦心されている様子ですが、僕らの近所に住む職人さんで、親方達とも付き合いが長いので、気心知れた感じで助かっております。

床暖房

 
 透明のチューブの中を温水が通って床を暖めます。今回のタイプは尺寸モジュールということで、施工も早い早い。僕の実家にもあるんですが、柔らかい暖かさが本当に心地良く、目覚めると床の上ということも度々ありました…

2009年5月26日火曜日

玄関


 サッシも入り、ある程度、現場も内部が充実してくると、玄関に仮の扉をつけます。聞いた話だと、他の現場で足場3段目まで配線したエアホース(コンンプレッサーを使用して釘を打つ工具用のホース)まで盗まれた職人さんもいるようです。盗む方も夜間にあんな高いとこまで行くんじゃ、ご苦労様と言いたくなりますが、盗まれると笑えないので、防犯防犯。写真は2人の娘のやさしいパパ、色々教えてくれる、見た目もハンサムな先輩大工です。

2009年5月11日月曜日

金物


釘も一切使わない日本の伝統的な継手・仕口は素晴らしく、僕も大いに興味のある所なのですが、現在の建築における法律を守るには、たとえ見た目が美しくなくても、金物を使用しなければなりません。過去の技術の軽視だとか、構造計算上の都合だとか、多くの建築書物でも話題になっていることではありますが、明解な品質管理と偽装や手抜きを防ぐ為には、やむ得ないことなのでしょう。地震で命を落とすようなことになれば、元も子もないですから…

木は突っ張り、鉄は引っ張りの言葉を胸に、素材のいい所をかけ合わせ、より強いハイブリッドでありたいと思います。

2009年5月1日金曜日

外壁下地

 
 下地材を45度に斜め張り。水平力に対して住宅金融公庫基準の約2.5倍強の強度があるそうです。地面に近い部分には防蟻防腐効果のある特殊な墨を塗った板を使っています。
 大工にとって必要不可欠な道具の一つ、指矩(さしがね=長枝と短い枝からなる直角L字型の物差し)には表と裏があり、長枝の裏側には表目のルート2倍の目盛りがあります。この裏目を使って、直角二等辺三角形の斜面の長さを出して、木板を切断しました。電卓ではなく、日本人の古来からある知恵の恩
恵にあやかる日々です。