いつもお世話になっている木材屋さんに誘われて、茨城県までヒノキの産地見学ツアーに行ってきました。
うず高く積まれたヒノキの丸太。写真はほんの一部。この会社は広大な私有林も持っており、高い環境意識を持って植林から製材まで一貫してやられています。当社もヒノキの3寸角はここのです。 チェーンソーの親玉が、皮をバリバリ剥いでいます。辺りはいい匂いに包まれていますが、すごい迫力です。 ごろごろゴロゴロと製材ラインに運ばれ、第一関門ながら、最も重要なラインへ。 この第一関門で、木材の価値を決める非常に重要な「木取り」の目安を墨付けます。木目はどうか、節はどの辺にありそうか、まさに長年の勘が物を言う作業です。 小口(断面)にチョークで入れた墨を頼りに、いざ切断。操縦は小型機関車のような可動式の台の上で行っています。 参考までに、こんな風に木取りされます。芯持ち部分は強度が必要とされる柱に、芯去りの狂いが少ない部分は建具材に。 目や節の状態により等級分けされ、値段が数倍も変わってくるので、木取りは製材の要です。
第2関門からはまさに半オートメーションで、流れるように規格に製材され、その過程で出た端材も肥料や燃料用にチップ加工されていきます。資源を余すことなく利用する姿勢に感心です。
規格材は一旦スプリンクラーで濡らして、木材の含水状態を揃えた後、 人工乾燥室へ。中へとレールが続く3機並んだ巨大乾燥室は圧巻でした。乾燥後は検品が行われ、狂いが大きいものは撥ねられます。 最後にこのラインで強度と含水率の検査をして、JAS規格適合ならばその旨が日付と共に印字されます。オプションでマークや文字を入れることも出来ます。劣化対策等級3においても、薬剤なしで、土台•柱に105角以上が使用でき、履歴がわかる、まさにブランド檜でありました。
最後は大洗港に寄って、お土産を買って帰りました。和田さん、ありがとうございました。